第114回 薬と食べ合わせてはいけない食品
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新型コロナは国産初の治療薬「ゾコーバ」(塩野義製薬)が承認され、感染症法における「第2類」から「第5類」に引き下げる可能性が高まりました。
さて、ここにきて、薬を取り巻く環境が大きく変わって来ました。非常に高額な薬が出てきて、健康保険制度を脅かしています。現在、日本で最も値段が高い薬は脊髄性筋萎縮症治療薬の「ゾルゲンスマ」です。この薬は1回の使用だけで効果を示しますが、金額としては1億6,700万円余りです。これに次いで、「イエスカルタ」(大細胞型Bリンパ腫治療薬)が約3,200万円、「キムリア」(B細胞性急性リンパ芽球性白血病治療薬)が約3,200万円と続きます。高額ですね。また、医療費抑制の一つの柱であるジェネリック医薬品について、不祥事が相次いでいます。2年前に小林化工が水虫治療薬に睡眠導入剤を混入させる事故を起こしました。次いで、昨年にはジェネリック大手の日医工が品質試験で不合格になった薬を砕いて再び加工したりしました。
最後になりますが、私たちが薬について気をつけたいことを列挙させて頂きます。昔から「薬を飲むときはお茶やコーヒーは避けて、白湯や水を使いましょう」との諌めをお聞きになったことがあるかもしれません。実はこれだけではありません。表のグレープフルーツジュースや納豆はある程度認知されていますが、特に、注意したいのが、お子さんが発熱した場合などに用いる抗生物質や抗菌薬は牛乳で飲ませてはいけないということです。ついつい、お子さんが飲みやすいようにと牛乳を使いがちですが避けねばなりません。ご自分が服用されている薬を再認識したいですね。