コラム

第13回睡眠~その2

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    睡眠はあたりまえかもしれませんが、脳の働きとして起こります。現在では、脳内に“睡眠物質”と呼ばれるものがあることが分かっています。そんな“睡眠物質”の中で有名なもののひとつが、「メラトニン」です。

    「メラトニン」はホルモンの一種で、このメラトニンが身体の中で増えると、体温や血圧は下がり、脈拍も減っていきます。つまり、メラトニンは睡眠を誘うホルモンなのです。それでは、この「メラトニン」は何によって増えたり減ったりするかと言えば、それは光です。眼から入ってくる光の量が増えると、この「メラトニン」は身体の中から減っていくのです。逆に、眼から入ってくる光の量が減ると、脳のほぼ中心にある松果体(しょうかたい)という部分から「メラトニン」が分泌されて、身体の中に「メラトニン」が増えていきます(図参照)。

    つまり、私たちは光で自らの睡眠を調節することができるのです。眠る時に部屋を暗くすると眠り易いのは、このメラトニンを身体の中に増やしているのです。ですから、折角、お布団に入っても、いつまでもスマホなどを触っていると、画面から出て来る強い光であるブルーライトが眼に飛び込んできて、うまくメラトニンを増やすことができなくなります。夜間のパソコンやスマホの利用には注意が必要ですね。

    逆に言えば、良い睡眠のサイクルを作って、朝の心地よい目覚めを実現するためには、毎朝、できるだけ定時に起きて朝日を浴びることが重要です。朝はいっぱいの光を浴びましょう。

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