第21回認知症の発見、予防、そして治療(1)
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前回まで、ながながと(!?)食品の機能性表示について書かせて頂きました。今回からは認知症について解説させて頂きます。
我が国では、65歳以上の高齢者が人口の4分の1を占める超高齢社会を迎えています。これは日本だけに起こっていることではなく、図にあるように、先進国だけでなく、タイなどの発展途上国にまで高齢化の波はやってきています。このような超高齢化の進展に伴って65歳以上の認知症患者数は約462万人と推計されています。昨今、ニュースなどで報道される認知症患者の行方不明者は昨年10322人に上りました。
認知症は、現在の医療では完全な治療はできません。ただし、初期・軽度の患者に対する適切な治療やケアを行うと患者の生活の質(QOL)の維持・向上につながります。ここに、認知症家族の会が作ったチェックリストがあります。自分で確認してみましょう。
これは医学的な基準ではありません。ただ、受診のきっかけにはなります。次回は、認知症の予防について書かせて頂きます。