第34回えごま油(5)
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えごま油の最終回です。
えごま油は「油」ですから、血液の中の「油」の成分と関係してきます。血液の中の「油」としては、下の表のように、コレステロール関係と中性脂肪(トリグリセリド)が病気と関係してきます。健康診断で通常測定される項目は、「総コレステロール」、「HDL(善玉)コレステロール」、「LDL(悪玉)コレステロール」、および「中性脂肪(トリグリセリド)」です。
下の表の右端欄が正常値です。肥満や生活サイクルの乱れは、これらの値を異常値に導きます。ただ、規則正しい生活を送っていても残念ながら、年齢の増加と共に正常値から外れていくこともあります。これは肝臓や血管の老化と関係があります。
これらの対策として、えごま油が注目されています。普通のサラダ油(ここではオメガ6と書いています)では、変化しないHDLコレステロールが上がり、中性脂肪を下げてくれます(図参照)。毎日の食事に脂肪は不可欠です。どうせ摂るのであれば良い油を摂りたいものです。1日小さじ1杯のえごま油を目標としましょう。