コラム

第38回食事を考える(4)タンパク質

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    今回は三大栄養素のひとつであるタンパク質について考えたいと思います。タンパク質は身体を作る細胞や酵素などになるだけではなく、これまでもたびたび出てきたホルモン、神経伝達物質、ビタミンなどの原料にもなります。また、炭水化物や脂肪が不足する場合には、エネルギー源にもなります。
    タンパク質は口から摂取すると、胃液や膵液によって分解され、アミノ酸と呼ばれる小さな物質にまで分解されます。このアミノ酸は約20種類ありますが、人間が身体の中で作ることができるアミノ酸と作ることが出来ずに食物として摂取しなければならないアミノ酸(必須アミノ酸という)があります。人間の場合には9種類のアミノ酸がこの必須アミノ酸です。
    1日にタンパク質を摂る量には諸説あります。つまり、たくさん摂った方が良いという意見とあまり摂ってはいけないという意見です。厚生労働省の「日本人の栄養摂取基準」では0.72g/kg体重/日と示されています。つまり、体重40kgの人ですと約29g、50kgの人ですと約36g、60kgの人ですと約43gです。表にいろいろな食品のタンパク質量を記載しました。意外に少ないのに驚かれるのではないでしょうか。しっかり意識してタンパク質を摂っていきたいものです。なお、腎臓が悪い人はタンパク質の摂取が制限される場合もありますから注意して下さい。

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