コラム

第41回食事を考える(7)ビタミン

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  • sn

    現代人はビタミン好きです。
    昔は今ほどビタミンを積極的に摂るという習慣はありませんでしたが、1979年にアメリカで「ビタミンバイブル」という本が刊行され多くのビタミン愛好家を生みました。

    ビタミンは少し難しく言えば、「ごく微量で生理作用を発揮する有機化合物であり、ヒトの体内で合成できないか、合成できても量が不十分なため、食物から摂取しなければ欠乏症を引き起こすもので、健康な生命活動を維持するのに必須なもの」と定義されています。つまり、ビタミンを摂らなくてもすぐに生死には関係ありませんが、より良い健康状態を保つために必要なものなのです。

    ビタミンは18世紀から壊血病(ビタミンC)、脚気(ビタミンB)など食べ物と病気の関係の中で何となく知られていました。そのような中で、日本の鈴木梅太郎先生が世界で始めて、オリザリン(ビタミンB1)を発見し、その後次々とビタミンが見つかりました。

    ビタミンには、水に溶ける水溶性(すいようせい)ビタミンと油に溶ける脂溶性(しようせい)ビタミンがあります。前者は9種類、後者は4種類があります(表を参照)。ビタミンを摂ることは重要ですが、ビタミンAなどの脂溶性ビタミンの場合には過剰に摂取すると肝臓に負担が掛かると共に、消化器症状や骨・皮膚の異常が出ることがあります。特にサプリメントで摂る場合には要注意です。

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