コラム

第29回肥満(4)

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  • sn

    肥満の第4回目です。

    今回は、肥満と酸化ストレスの関係です。これまで書かせて頂いたように、肥満は病気ではありませんが、未病の状態です。従って、生活習慣(特に、食事と運動)を改善することにより、肥満をなくせば、高血圧、高血糖、脂質異常などが正常範囲に戻って来ます。

    肥満が何故、これら生活習慣病を悪化させ、最終的には動脈硬化などの恐ろしい病気を引き起こすかについてはいろいろ研究が進んで来ました。ひとつには、肥満によって骨や筋肉、ひいては血管などに物理的な負担が掛かるためと言われています。更には、肥満の原因である脂肪(細胞)は従来、エネルギーの蓄積だけが目的だと思われていましたが、近年ではこの脂肪(細胞)から各種のホルモン(アディポサイトカインという)が出て来て、生活習慣病を悪化させることも明らかになって来ました。

    これらに加えて、近頃では、肥満になると身体が「酸化ストレス」を受け易いことも分かっています。酸化ストレスは、身体の中に活性酸素あるいはフリーラジカルが出来て、これが身体の臓器や組織を傷つける状態です。図は19歳~78歳までの298人の男女による肥満度と酸化ストレスの関係です。肥満が進むにつれて酸化ストレスが強くなっていることが分かります。

    生活習慣病の大きな原因である肥満を食事と運動によって減らしていくことが私たちの健康な生活にとって必要なのです。

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